
こんにちは・オンライン校の阿部です。
皆さん!睡眠をしっかりととっていますか?
「睡眠は大事!」
という言葉は各所で言われているので、これまでの人生で一度は耳にしたことがあると思います。
ですがそもそもなんで睡眠って大事なんでしょうか?
睡眠の質が低下すると何が起こるのか、
「科学的な根拠に基づいて」説明できる人は実はほとんどいないんじゃないかと思います。
ということで今回は「睡眠の量が悪化するとあなたの体に何が起こるのか」
「寝る前の”あの行動” がなぜ睡眠の質を低下させる」ことについて「科学的な根拠に基づいて」解説したいと思います!
今回の内容はこちらの本からの引用になります。
SLEEP-最高の脳と身体をつくる睡眠の技術-ショーン・スティーブンソン著
睡眠不足になると酩酊状態と同じになる?
睡眠不足の医師は、十分な睡眠をとった医師と比べて業務を完了するのに14%長く時間がかかり、
ミスをする確率は20%以上高いという研究結果があります。
また、20時間寝ていない状態で車を運転すると、
アルコールの血中濃度が0.08%の人と同等のレベルに運転技術が下がります。
血中アルコール濃度0.08%とはどれくらいかというと、
「交通規制を無視する運転をするようになる」レベルだそうです。
ちなみに血中濃度0.08%は日本においては酒気帯び運転の基準値オーバーです。
そのような状態で学習に集中できるはずはありませんし、試験に挑むなんて無謀ですよね。
なので「効率よく学習をしたい!」と思うならば、しっかりと睡眠をとることが重要なんですね。
(引用)アルコールの運転技能への影響[厚生労働省 e-ヘルスネット]
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-06-006.html
睡眠は量だけじゃなく質も大切です。
たくさん寝ても「疲れが取れない」「寝た気がしない」「頭がぼーっとする」という状態であれば、
それは睡眠の質が悪いせいかもしれません。
睡眠の質に関係している「メラトニン」と「ドーパミン」という2つの物質を紹介します。
メラトニンは「熟睡を促す」ホルモンで、正常に分泌されないと睡眠の質が低下します。
スマホの画面をみていると「メラトニン」という物質の分泌が抑制されることが知られています。
ドーパミンは人を興奮状態にさせたり覚醒状態にさせるホルモンで、快楽物質として有名です。
そんなドーパミンは「探求する行為に関係する物質である」ことが最近の研究でわかってきました。
つまり、何かを探し求める行為によって分泌されるということです。
インターネットは「見つけた!」と感じる情報が無限にありますよね。
人がネットの海で探求に熱中するのはそこに理由がありそうです。
寝る前にスマホをみるという行為は、メラトニンが抑制されて熟睡しにくくなり、
ドーパミンが脳を覚醒させますから、「良い睡眠」からかけはなれたことをしていることがわかりますね。
睡眠の量と質にこだわって、人生の質も向上させよう
人間は24時間のうち6〜8時間は寝ています。つまり人生の1/3は睡眠の時間ということです。
その睡眠の時間をしっかりとり、そして質を向上させることが、
起きている間のパフォーマンスを向上させることにつながるのはこれまで書いてきたとおりです。
勉強はもちろん、仕事をするときにも、趣味に生きるのにも活かせますよね。
これって、人生の質を向上させるような気がしてきませんか?
ぜひみなさんも睡眠を科学して、人生の質を向上していきましょう!
イラスト引用:いらすとや( https://www.irasutoya.com/)