東京都立大学健康福祉学部看護学科に公募推薦で合格

合格の喜びの声

■目黒学院高等学校 ⇒ 東京都立大学健康福祉学部看護学科(公募推薦)

 私はこの塾に入るまでは勉強があまり好きではなく「人並にできていればいいだろう」、「好きな教科だけやればいい」などと思っていました。入塾してからも、人見知りなので質問攻めなこの塾が苦手でした。

 でも先生方とたくさん会話していき、勉強の効率の良いやり方を知ったことで、毎日塾に行くことや勉強することが楽しくなりました。家でも母に「自分から机に向かうことが増えた」と言われ、自分では自覚していなかったので驚いたのと、それから自分の成長への喜びを感じました。

 公募推薦の面接練習では自分で気づかない欠点を指摘され、何度かやっていくうちに慣れることができました。また、塾に行っていろいろな先生方と話すことで、自然と面接対策になっていたと思います。

 私はこの塾に入って勉強だけでなく人生のさまざまな可能性や、人との関わり方など多くのことを学ぶことができました。受験はストレスやプレッシャーなど苦しいことが多くあると思いますが、最後まで自分がやってきたことに自信をもってがんばってください!

(本人直筆のアンケート)

生物担当 名倉先生(都立大学駅前校)からの講評

最初の出会い

 私(名倉)が初めて担当したのは、高校2年生の終わり頃でした。もうすぐ高校3年生になるので、いよいよ大学受験に向けた対策を開始しなくてはならないというタイミングのことです。

 最初のうちは「落ち着いた」「おとなしい」といった印象の生徒さんでした。坪田塾では入塾時に「心理テスト」をかならず実施して、性格的な傾向を明らかにして、本人の気持ちにより添った動機付けができるようにしています。「心理テスト」の結果で一番高い数値が出ていたのは「研究者」タイプでした。じっくりと考えるのが得意で、理解力の高い生徒さんだと考えられましたし、私が担当になって1カ月もすると、しっかりと芯があって、自分の意見を持っていることが分かってきました。次に高く出ていたのが「芸術家」タイプで、自分の価値観を大切にする傾向もありました。

 当初は一般入試の3科目を受講

 実際に、本人の東京都立大学に進学したいという気持ち、そして看護師を目指すという決意は揺るがないものがありました。よく聞くと、お母様の強い影響もあって、子どもの頃から看護師を目指す方針を立てていたようです。

そこで、坪田塾では東京都立大学に合格することを念頭に置いて、一般入試に必要な「英語・数学・生物」の3科目を対策することになりました。英語と数学でそれぞれ1人ずつの講師が担当し、その上で私(名倉)は共通テストに向けた生物、そして全体的な進捗管理を受け持つという体制を組みました。

 彼女の場合は自己管理能力が高く、こちらが指導すれば自分で必要なことをやってきてくれるので、比較的にスムーズに受験対策を進めていくことができました。

公立大学の公募推薦(一般推薦)

 本人にとって大きな決断だったのが、6月のことでした。東京都立大学健康福祉学部看護学科への合格の可能性を広げるために、12月に実施される公募推薦の試験にも挑戦したいと考え始めたのです。

 これまで定期テストや学校の課題も積極的に取り組んできたこともあって、評定平均は基準をクリアしていましたし、公募推薦は検討する価値がありました。しかしリスクだってあります。一般に推薦AO入試は安易な入試と思われがちですが、公募推薦は狭き門であることが多いのです。しかも国公立大学の場合はその学問領域の専門知識まで求められることもあり、入試対策に相当な時間とパワーを割かなければなりません。特に時間のない現役の受験生だと、一般入試の対策がおろそかになりがちです。

 この件について、私は面談を重ねましたし、本人の中でもかなりの葛藤があったようでした。ただ、真面目な気持ちと熱意に対する絶対的な信頼感もあったので、私はあえて「背中押し」することにしました。「自分の行きたい方向で進む」のが一番だと考えたのです。

 このようにして、公募推薦と一般入試を同時に進めるという方針が決まると、たちまち本人が塾で見せる表情が明るくなっていきました。一時は深刻な表情を浮かべることも多かったのですが、ウソのように晴れ晴れとした感じで夏期講習期間も含めて取り組んでくれました。

本人が抱えていた「壁」

 いきなりですが、「クローズド・クエスチョン」と「オープン・クエスチョン」という言葉をご存じでしょうか。答えがあらかじめ決まっている問いかけが「クローズド」で、自由に答えられるような問いかけが「オープン」です。一般に「オープン・クエスチョン」のほうが高い思考力が求められるといわれます。

 彼女の場合は、知識のインプットはスムーズに進んでいましたが、アウトプットの部分は苦手なようでした。たとえば、生物である1つの単元を学習したとします。確認テストで理解度をチェックすると、1つ1つの知識はよく押さえられているのですが、「それってどういうこと?」と聞くと、だんだん詰まっていく感じがありました。

 初めのうちはつらそうでしたが、私はあえて「オープン・クエスチョン」をたくさんするように意識しました。「これについてどう思いますか?」「それはなぜですか?」と掘り下げる質問を投げかけて、自分の言葉で説明していく練習をするようにしていったのです。本人の様子をみていると、だんだん説明が上手になっていきましたし、教えている私自身にとっても生物の各単元をまとめて学びなおす経験にもなりました。最後のほうは「教育」ではなく、まさに「共育」(共に育つ)といった感じでしたね。

 

(東急東横線・都立大学駅前)

都立大学駅前校から東京都立大学に

 公募推薦の試験は一般入試よりも早い進行です。11月前半から始まり、12月には面接試験へと進んでいきます。塾では、本番前に何度か面接試験の練習を行いましたが、本番を終えた本人に聞くと、推薦試験の受け答えも1つ1つ自信をもって答えられたようです。実際にアウトプットを重視したふだんの学習が自分の言葉で説明するトレーニングにもなっていたようで、試験自体もスムーズに進んだということでした。本人からその言葉をもらったときは、本当にうれしかったです。

 東京の方はご存じかもしれませんが、東急東横線の都立大学駅は東京都目黒区にあり、現在の東京都立大学は東京都八王子市の南大沢駅の近くです。約30年前にキャンパスが移転したのですが、坪田塾の都立大学駅前校から東京都立大学に合格者を出すだなんて面白いねという話になりました。

 今回改めて本人が書いてくれた合格体験記を読みましたが、「小児専門病院に就職する」といった具体的な目標を描く彼女ならば、何事にも積極的に取り組んでくれる、大学でも実社会でも活躍してくれると確信しています。これからも直近で感じていることや考えていることなどを持って、坪田塾まで足を運んでもらえるとうれしいと思います。春からまた新しい生活が始まりますが、ぜひがんばってください。

夏休み前に決まれば「堅い」

 さて、思い返すと、私が担当したのはわずか10カ月のことでしたが、私自身の指導経験が広がる体験でした。いくつか重要な節目もあったように思いますが、やはり6月に公募推薦と一般入試を両立させるという決断ができたのが大きかったという振り返りをしています。

 大学受験生であれば、やはり夏休み前までに入試で使う科目を決めること、志望校選びも含めた目標を確定していくことが大事で、そこが大学受験を担当する講師の「最大の仕事」といっても過言ではないくらい大切だと感じています。やはり夏休み前に目標が決まった受験生は強いですし、それが公募推薦においても言えるということだと思います。

担当講師の名倉先生は現在、三軒茶屋校の校長を務めています。(2021年4月時点)